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トップ>地域> ■市町村合併の花一匁 ~神奈川県~ 花一匁(はないちもんめ)は、ご存知のように子供の遊びだ。「あの子が欲しい、この子が欲しい」と声をそろえて歌ってはジャンケンをして、勝った方が相手側の子供を自分の側に引き込む。欲しがられなかった子供は最後の一人になる可能性があり、結構シビアな遊びだ。 市町村合併も、どこかそんな、シビアな奪い合いに似ている。 市町村合併でキーワードになるのは、名前(ブランド)と財政力だと思う。 筆者在住の相模原市は今年から来年にかけて津久井地域4町と合併し、新相模原市が生まれる最中だが、相模原市にはそこそこの財政力がある一方で、ブランド力と歴史に欠ける。一方、津久井地域の財政力は厳しいものの歴史と豊かな自然がある。 そこそこ補い合えることから、二転三転したものの、一市四町は合併にこぎつけることができた。そういう相模原市民から見ると、たとえば神奈川県内の他の合併話は興味深い。 小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町の一市三町が合併して「西さがみ市」が生まれる計画があった。しかし、いつの間にかその話は聞かなくなった。 調べてみると、「西さがみ市」内には真鶴町と湯河原町が合併して「湯河原市」が生まれる計画があった。この合併計画に関して2004年4月にアンケートが行われ、湯河原町では8割が賛成したが、真鶴町では反対が6割あった。さらに8月の住民投票でも反対が多数を占めたため、設置されていた合併協議会も9月には解散している。 合併すると湯河原市になるので、湯河原の名前は残るが、真鶴の名は消える。名前を失ってまで合併するメリットが感じられなかった、ということだと思う。 また、「小田原」と「箱根」という全国ブランドを持つ地域が、わざわざ地域ブランドの「さがみ」をつけて「西さがみ市」を目指すのは、相模原市民から見てももったいないように思う。 相模原市が相模の名前をつけているのは、命名当時、これといった市街地がなかったからだと思う。 もう一つ興味深かったのは、「湘南市構想」だ。平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、高座郡寒川町、中郡大磯町、二宮町の6市町が合併して、「湘南市」を目指す動きが伝えられたが、これもダメになった。 2003年4月に合併反対派の候補が平塚市長に当選した後、翌月の5月には合併構想が白紙に戻っている。 「湘南」という名前は、知名度が高く全国ブランドではあるものの、ちょっとミーハーな感じがするし軽い。茅ヶ崎や平塚や藤沢を自治体名として使えないのもさびしい。97万人の政令指定都市を目指すという程度のメリットでは求心力が弱い。 しかし、名前とイメージの関係は鶏と卵の関係でもあると思うので、名前より将来性で相手を選んだ方が良いように思う。 -2006/10/15 記事関連のお知らせ サイト情報
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